人生において住宅は非常に大きな買い物。その金銭的負担を少しでも減らしたいと誰もが思うことでしょう。
今回は、住宅ローンの総返済額に大きな影響のある金利について、固定金利と変動金利のメリット・デメリットや、おすすめの情報サイトをご紹介していきます。
目次
住宅ローンの金利とは?
住宅ローンは銀行から借り入れるので、利息が発生します。
利息は金利をもとに計算されます。
つまり、金利が低いほど元本に上乗せして支払う金額は少なくてすむことになります。逆に金利が高ければ、元本に上乗せして支払う金額が増えます。
長期間の返済を前提に考えられている住宅ローンは、他ローンに比べて低金利であることが最大の特徴です。
住宅ローンの金利には、大きく分けて固定金利と変動金利の2種類あります。
それぞれのメリット・デメリットを知って、
ご自身にあった適切な金利を選択しましょう。
固定金利とは? メリット・デメリット
固定金利とは、金利が一定で変動しない金利のこと。
住宅ローンでは、借り入れから最後まで金利が一定の全期間固定金利タイプがあります。
メリット
・金利が上昇しない安心感がある
・計画的な返済ができる
デメリット
・変動金利と比較して金利が高く、毎月の返済負担が大きくなる
固定金利型に向いているのは、金利の変動で不安になりたくない方、しっかりと計画通りに返済したい方、支払い総額が高くなっても安心料として捉えられる方、です。
金利の変動の不安が大きい方は固定金利型を選ぶと良いでしょう。また、出産・育児など大きな出費の予定がある方は変動金利でも一定の期間を固定金利にできる固定期間選択型もありますので、ライフプランに合わせて選択しましょう。
変動金利とは?メリット・デメリット
変動金利とは、借り入れ時の金利が市場金利に連動して途中で変わるもの。
定期的に金利変動するタイプと、一定期間に固定金利が適用されるタイプがあります。
①変動金利型:市場の金利に連動して利率が変わる
メリット
・金利が低いので、借り入れ当初の返済負担を抑えられる
・金利が上昇しなかった場合、トータルコストが抑えられる
デメリット
・金利が上昇すると、返済額が跳ね上がるリスクがある
変動金利型に向いているのは、金利が上昇しても支払える資金に余裕のある人、繰上返済などでリスクコントロールできる人です。
資金に余裕がないからといって、低金利な変動金利を選んではいけません。
②固定期間選択型:借り入れから一定期間の金利が固定
10年固定や20年固定が一般的です。
メリット
・固定期間中の金利が低い
・固定期間中は金利上昇のリスクがない
デメリット
・固定期間終了後の金利が高い
固定期間選択型に向いているのは、固定期間終了前に収入が上がる方、固定期間終了前に支出が減る方、貯蓄や繰上返済を活用して元金を減らせる方です。
出産・育児など出費がかさむ時期や、共働きできるようになるまでの期間を固定金利に設定するのがおすすめです。
住宅ローン金利の相場
住宅金融支援機構の調査によると最も金利が低いのは変動金利型で、金利は年2.475%とのことです。
なお、この金利は「基準金利」と呼ばれるもので、実際に借り入れを行うときの金利ではありません。
基準金利は日本銀行が操作する「短期プライムレート」と呼ばれる、1年以内の短期貸出の金利に連動して動く、変動金利のもととなる金利です。
融資を受けるときの適用金利は、基準金利から金利優遇による引下げ幅を差し引いたものになります。
変動金利と固定金利の基準金利は約0.8%の差があるので、
金利の低さを重視される場合は変動金利がオススメです。
また、三菱UFJ銀行の調べによると、
変動金利型住宅ローンの平均金利:約0.518%
固定金利期間(10年)選択型住宅ローンの平均金利:約0.762%
全期間固定金利型(35年)住宅ローンの平均金利:約1.368%
となっています。
金利の推移は今後どうなる?10年後の予想は?
変動金利の方は特に、今後の金利の推移が気になりますよね。
今後の金利推移を予測している記事を複数紹介いたします。
不動産プラザ「住宅ローンの金利推移は今後どうなる?30年間の推移動向から10年後の予想までグラフ付きで解説」
リーマンショック以降の日本はかなりの低金利で推移しており、急激な景気回復のきっかけもない中で変動金利が跳ね上がる可能性は低いとされています。
ダイヤモンド不動産研究所「2022年の住宅ローン金利見通しは今後どうなる?」
金利がこれ以上、下落するのは簡単ではなく下げ止まりだと述べています。一方で金利上昇の要因も乏しく、現状維持がいばらく続くと結論付けています。
不動産系人気ブロガー千日さん「住宅ローンの変動金利が上昇する時期を予測!」
2023年になるとリーマン・ショックの2008年以前の高い金利水準で借りている人はほぼいなくなっていて、2009年以降の超低金利で住宅ローンを借りている人しか残っていない状態になる」としており、その結果、ほぼ全ての銀行が変動金利を一斉に引き上げる可能性があるという予想をされています。
さまざまな専門家の記事を読んで参考にした上で、金利市場をまめに確認するのがよいでしょう。
金利が上がると予想される場合どうするか
未来の金利を予想することは難しいです。ゆえに金利が上がってしまった場合を想定して対策を取れるようにしておくことが大切です。
金利上昇に対しては、2つの対策が考えられます。
繰上げ返済の資金を残しておく
繰上げ返済は期間短縮型で行うと返済期間が短縮されます。
返済期間が短くなることで、金利上昇する前に返済を進めてしまうことができます。
借り換えを検討する
高い金利から低い金利の住宅ローンへの借り換えは住宅ローンの総返済額を減らす効果があります。
住宅ローンの返済時に金利が上昇すると影響を受けるのは、変動金利で借りている場合です。
固定金利選択型で住宅ローンを借り、当初の金利引下げ期間終了に伴って変動金利に移行されている方は、比較的高い金利に変更になっていることも多いので、ご自身の借入金利を確認してみましょう。
適用されている金利が高いと感じる方は、より金利が低い住宅ローンに借り換えを行うことで、総返済額を下げられる可能性があります。
金利のシミュレーション、おすすめサイト
金利のシミュレーションをしてみたい方には、「すごい住宅ローン探し」がオススメです。
「すごい住宅ローン探し」WEBサイトはこちら
「すごい住宅ローン探し」はSUUMOを運営しているリクルートが提供しているサービスです。
この「すごい住宅ローン探し」では、金融機関の金利を比較して金利選択が可能。金利のシミュレーションだけでなく、どこの銀行が良いのか絞ることができます。
金利のランキングがわかる、おすすめサイト
住宅ローンの金利ランキングを調べるには、住宅本舗のWEBサイトがオススメです。
低金利のランキングだけでなく、人気ランキングも参考にできます。
35年全期間固定・変動だけでなく、借り入れ期間に応じたランキングもまとめてあるので、ご希望の借り入れプランに応じて適した商品を捜すことができます。
低金利を選ぶ以上のメリットがある「賃貸併用住宅」
最近は変動金利の金利が低いため、半分の人が変動金利を選んでいるそうです。
低金利がいいのは当たり前ですが、0.数%の違いで多くの金融機関を比較するのは、とても労力がかかるものです。
そこでオススメしたいのが、家賃収入が得られる「賃貸併用住宅」です。
自分たちの住まいだけでなく、半分を賃貸にした住宅を建てることで家賃収入が得られ、通常の住宅を建てるのと比較してローン完済時には3000万円以上の貯蓄が可能になるため、低金利を選択する以上のメリットがあります。
住宅ローンの借り入れも可能ですので、これから住宅取得をお考えなら、選択肢として検討してみてください。
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積極的に知識を取り入れ、自分の価値観にあった住まい・住宅ローンを選ぶこと。後悔しないマイホーム選びのためにしっかりと準備をして、未来の安心で幸せな暮らしへと繋げていってください。
この記事のまとめ
- 固定金利は、計画的な返済ができるが返済負担が大きい
- 変動金利は、金利は低いがリスクが高い
- 金利相場は、リーマンショック以降低く安定している
- 賃貸併用住宅は低金利のローンを選ぶ以上のメリットがある
住宅ローンについて、こちらでご紹介したシミュレーションのほかに、金利や借入可能額、審査など、気になる情報をまとめてご紹介していますので、ぜひこちらもご参照ください。
住宅ローンのお役立ちマニュアルー家を買う前に知っておきたいお金の知識10選
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