マイホームが欲しいと思ったら、一括で支払える資金がない限り「住宅ローンっていくら借りられるのかな」と必ず考えたことがあるはずです。
計算など難しそうに感じる住宅ローンですが、ネット上にはとても便利なシミュレーションサイトがあるのをご存じですか?
今回は、いくつもある住宅ローンシミュレーションサイトでわかること、おすすめのサイトをご紹介します。
目次
住宅ローンのシミュレーションとは
住宅ローンのシミュレーションとは、毎月の返済額や借り入れの目安の金額など住宅ローンに関するお金の計算を簡単にネット上でできるものです。
マイホームを購入する前に、年収に見合った返済額の目安を知りたくても、住宅ローンの返済額を自力で計算するのは難しいでしょう。なぜなら、住宅ローンは基本的に元利均等返済方式を採用しており、この方式は、毎回利息の額が小さくなり、元金と利息の内訳が変わっていくという複雑な計算が必要となるから。
その点、ボーナス返済や繰上げ返済の条件も踏まえて、条件をかえながら計算することもできるので、住宅ローンシミュレーションはとても便利なサービスです。
年収から計算した、月々の返済額がわかる
多くのサイトの住宅ローンシミュレーションは、3種類の計算ができるようになっています。
①毎月の返済額を調べる
借り入れたい金額、期間、金利を入力して毎月の返済額を計算してくれる
②現在の年収から借入可能額を調べる
現在の年収、期間、金利を入力して借り入れ可能額を計算してくれる
③毎月の返済額から借入可能額を調べる
毎月の希望返済額、期間、金利を入力して借り入れ可能額を計算してくれる
初めてシミュレーションされる方には、「②現在の年収から借入可能額を調べる」をおすすめします。
まず、収入から借り入れ可能額を調べていただき、具体的に購入したい物件が出てきたら①を調べてみましょう。そうすることで、審査に落ちて購入できなくなるリスクを抑えられますし、購入できるマイホームの価格帯が分かることで、選択肢を絞ることができます。
現在の家賃と同じくらいの返済額が良いとお考えの方は、②と③の二つを計算し、借り入れ可能額が低い方を目安にマイホームを検討すると良いでしょう。
では、実際に現在の年収から借入可能額を調べてみたいと思います。
今回はauじぶん銀行の住宅ローンシミュレーションを使用します。
<ステップ1>「新規お借入れをご検討の方」から「現在の年収から借り入れ可能額を調べる」を選択します。
<ステップ2>現在の年収と借り入れ期間を入力します。
今回は、700万円で35年間借り入れる想定にしました。借入期間を長くするほど、借入可能額はあがりますが、年金生活でローンを支払っていくのは大変なので、定年退職前を目安に設定するのをおすすめします。
<ステップ3>金利を入力します。
プランから選択すると簡単だと思いますので、何年間固定金利がいいのか等考えて選んでみてください。今回は10年間固定金利の0.695%を設定しました。
入力を終えると、結果が表示されます。
auじぶん銀行の場合は、このまま繰上返済のシミュレーションに進むこともできました。
このシミュレーションで出された、借入可能額+自己資金をあわせてマイホームの予算を決めることができますね。
わかりやすい!住宅ローンシミュレーションおすすめサイト3選
「住宅ローン シミュレーション」で検索すると、たくさんの会社がサービスを提供していることが分かります。どのシミュレーションサイトがいいのか、分からない方のために、おすすめのシミュレーションサイトを3つご紹介します。
①金融機関を比較できる!「すごい住宅ローン探し」
「すごい住宅ローン探し」はSUUMOを運営しているリクルートが提供しているサービスです。
このサービスのオススメポイントは、2つあります。
・「住宅の購入予算シミュレーター」は年齢・年収・家族構成・現在の生活費などを入力すると、あなたに適切な住宅予算を教えてくれる
年収や支払額から借入可能額を計算するのは珍しくないですが、家族構成や生活費から適切な予算を提示してくれるサービスは珍しいです。
「住宅ローンの返済に追われて生活費を削りたくない」という方や、「借入可能額は分かったけれど本当に先々支払えるのか不安」という方にとてもおすすめです。
・「毎月の返済額シミュレーター」で金融機関を比較できる
先ほど例に挙げたauじぶん銀行など、金融機関が提供しているシミュレーションでは、金利選択の際にその金融機関のプランしか表示されません。(自由入力はできます)
しかし、この「すごい住宅ローン探し」では、金融機関の金利を比較して金利選択が可能なのです。
どこの金利が低いのかぱっと見で分かりますので、各銀行のサイトを見て金利確認するのが面倒・・・と思う方におすすめです!
②感覚的に分かる!「SUUMO支払額シミュレーション」
「もっと簡単に、難しそうな数字の入力はしたくない!」「マイホームを将来購入したいと思っている」という方におすすめなのが、SUUMO支払額シミュレーションです。
条件のスライドバーをずらすだけで、毎月の返済額が分かります。直感的でとても使いやすいサイトです。
③ミックスローンも対応!「住宅保証機構」のシミュレーション
具体的にマイホームを検討していて、しっかり計算したい方にオススメなのが住宅保証機構株式会社のサービスです。
シンプルなつくりで、返済額はもちろん、返済額からの借入可能額の逆算や繰上返済額による返済期間の圧縮、諸経費の計算等、一通りのシミュレーションに対応しています。
ミックスローンや繰上げ返済、諸経費の計算を具体的に計算したい場合もとても役立つサイトになっています。
事務手数料等の条件は銀行ごとに異なります。
銀行のシミュレーションサイトを使ってしまうと、他の銀行と比較した場合、思わぬ誤差により数値を見誤る可能性が出てしまいます。そのため、最初の段階では、銀行以外のシミュレーションを利用することをおすすめします。
マイホーム購入を失敗しないために、ライフプラン相談もおすすめ
「住宅ローンのシミュレーションで計算した返済額が、自分たちに適切なのか」
「将来の支出を十分に考えられていないかもしれない・・・」
マイホーム購入前は、こんな不安がたくさん出てくると思います。
その不安を解消する方法のひとつが、ファイナンシャルプランナーのライフプラン相談です。
「ライフプラン」とは、お金の見える化です。ご家族の将来イメージをもとに、そのために必要になる資金(学費、住宅購入資金など)や病気・災害に対する備え(保険など)を予測して、人生での収入と支出の流れをグラフにします。
お金の流れを見える化することで、どのようなタイミングでどれだけの資金が必要になるかがわかり、将来設計の見直しや、夢をかなえるための準備をすることができるのです。
お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに、一度ライフプランを立ててもらうことで、失敗しないマイホーム購入ができ、住宅ローンへの不安も拭えるでしょう。
株式会社GIFTではFPによる無料ライフプランニング相談を実施しています。ご興味があるかたは、お気軽にご相談ください。
ライフプランニングについて
しっかり準備して、住宅ローンを組もう
マイホームは、人生の大きな買い物。失敗しないためには、自分の家計・環境に合ったローン返済を行うべきです。
いくらまで借り入れられると言われたから、というスタンスではなく、いまの生活費を圧迫しないか、老後のお金は赤字ではないか、など色々な視点から住宅ローンを考えることをおすすめします。
自力で考えるのが難しかったり、自信がない場合は、専門家に頼るのも賢明な判断です。しっかりと知識を得た上で、住宅ローンを組みましょう。
この記事のまとめ
- 住宅ローンの計算はシミュレーションの利用がおすすめ
- 金融機関ごとに金利や諸経費が異なるので、はじめは金融機関以外のサイトを利用するとよい
- ファイナンシャルプランナーにライフプラン相談する方法もある
- しっかり知識を得た上で住宅ローンを組むと、失敗しにくい
住宅ローンについて、こちらでご紹介したシミュレーションのほかに、金利や借入可能額、審査など、気になる情報をまとめてご紹介していますので、ぜひこちらもご参照ください。
住宅ローンのお役立ちマニュアルー家を買う前に知っておきたいお金の知識10選
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