将来の収入不安に今からできることって何？

将来の収入不安に対して今からできること。結論からお話しすると、それは無理矢理にでも貯蓄をするしかありません。

将来の収入に不安があるという方は、少なくないと思います。けれども、そのことを真剣に考えている人がいないというのが現実です。
ですから現実を知っていただくために、老後に受け取れるお金についてお話しします。
年金を含めて、いくらもらえるのかということ。そして、お勤めの会社に退職金制度があったとしても、それが本当に信じられますか、ということです。

老後に受け取れるお金を書き出してみてください。ほとんどの方は｢退職金｣、｢年金｣と書くでしょう。もう1つ加えてほしいのは、｢自助努力｣です。
この3つのお金について考えて、確実なものにマル印を、そうでないものにバツ印をつけてください。
退職金は、お務めの企業が今の業績のまま退職金制度を維持した場合には、受け取ることができます。年金は、政府がいろいろな努力をして頑張ってくれた成果があって、受け取れるものです。けれども、どちらも確実ではありません。
最終的に残るのは自助努力です。たとえ2つにバツ印がついても、マル印が1つ残れば安心できますよね。

つまり、この3つの中でいちばん確実なのは自助努力で貯蓄をすることです。信じられるのは会社でも政府でもなく、自分だということに気づいてもらいたくて、このお話をしました。

計画的に健全にお金を貯める｢自助努力」が大切です

では、どうやって貯めますか。
投資ですか。株式ですか。FX、先物取引……。どれもリスクが高いですよね。いちばん健全にお金を貯めるには、「否が応でも貯まるもの」を始めることです。

そこで注目したいのが、年金保険や貯蓄性の高い積み立て保険といった、保険の活用です。｢毎月決まった金額を、無理矢理取られる」という印象があるかもしれませんが、その不便さが貯蓄になっていくのです。

「将来の収入に不安がある」と漠然と考えているだけでは、いつまでたっても不安は消えません。今回は老後に受け取れるお金についてお話ししましたが、現状の自分の状態を客観的に見ることができるように「見える化」しないと、将来のことも考えらませんし、計画もできないのです。
いつ、どのような状況で、お金が必要になるのかということを知って、計画性を持ってお金を貯めたり、使ったりすることで、将来に大きな差が出てきます。そのためにも、ライフプランはとても大切なのです。

川西 こうじ

七福計画株式会社 代表取締役。⼤学で機械⼯学を専攻後メーカーに就職し技術職、営業職として活躍していたが、阪神淡路⼤震災での罹災を機に⽣命保険業界へ転職する。直営代理店経営を経て、より細やかなサービスを⽬指して保険代理店「七福計画」を設⽴。これまでのコンサルティング数は500社を超える。